うるしの美
 
香川県漆芸研究所は創設半世紀の実績で、漆芸復興の拠点確立。
人間国宝磯井正美は、その至芸への研鑽の傍ら研究所での指導40年余。
世紀を超えた漆芸をさらに次の世紀へとつなぐ。
工芸美術の理念と後進への熱い思いが、
漆芸作家志向の平成の研究所の修了生を対象の公募展に結実。
既成のプロットに拘われない創造の可能性を探る新進気鋭の感性の萌えに
工芸美術の未来への展開を期待。
 
2010 受賞者発表!
磯井正美賞
Hana・no・Ne
(ハナ・ノ・ネ)
森 安史
 今回、作品を始める時に意識した事があります。それは、この一年間、漆芸研究所で磯井先生に研究員として盗み取った「モノ」創りの思想を織り込む事でした。
 無理のない形体と模様、それと、少し遊びゴコロを表現したいと思いました。
 スピーカーボックスを工芸的に捉えると「視聴」できる「箱」に見立てる事が出来ます。使用する意味をよく考えてデザインしました。
 タイトルの-Hana・no・Ne-ですが、-華の音-をローマ字表記したものです。
あすなろ賞
心のパズル
(ココロノパズル)
松本 光太
 人の笑顔とは、プラスの感情をピースにして生まれてくる物ではないかと思います。
 うれしいことや、楽しいことを話しあったり、大切な時間を誰かと過ごすことで、温かいピースを作り出して、そういったものを寄せ集めてパズルを作り上げてみると、どうでしょう?最高の笑顔になりませんか?それが表現できたら、楽しいだろうと思いながら製作しました。
 この作品を見た人の心の、温かいピースになれればとっても嬉しいです。
森の人
(モリノヒト)
上田 康子
 私の中の空想の世界の住人たちです。それぞれ姿形は違いますが、森の中に住んでいて、森を育て守っている森の番人のような存在です。
 技法的には、麻布の布目をみせたもの、側面に乾漆粉を蒔いてザラザラ感をだしたもの、全面をつやあげしたものと、質感をそれぞれ変えてみました。単純な形だけど、漆のおもしろさを見る人に伝えられたらと思って質感をかえて作りました。見て楽しんでもらえたら幸いです。
錫蒟醤酒器「游らり」
(スズキンマシュキ ユラリ)
藪内 江美
 胎は錫の打ちものです。錫は錫器といって食器に用いられてきた素材で、金属の中でも軟らかく加工がしやすいので、そこに直接、蒟醤技法で加飾を施せないかと思い、挑戦した作品です。
 意匠は金属の銀色と漆の色、またそれぞれの質感の対比を考え、線や面の単純なデザインにしました。素朴な温かみが感じられるように、チクチクと縫う刺し子をイメージし表現しました。
 ゆらゆらと器を揺らしながらゆったりとした時間を楽しむことができればと思い制作しました。
 
2010 応募者
松本 和明 森 安史 松本 光太 鵜飼 敏伸 三木 啓樂
上田 康子 佐々木 雅子 戸田 友行 竹内 義浩 戸田 史子
池田 朝重 菅野 かおり 三谷 江里佳 宮城 壮一郎 綱 直紀
川田 勉 安藤 源一郎 岩澤 佳代子 楠 里織 清水 小有里
弘田 由 大西 章寛 桐原 絵梨子 赤星 章子 池内 容子
中田 可奈子 安藤 真紀子 野島 華恵 加藤 友里 小西 博仁
坂本 征志 下園 悠子 鈴木 元子 中田 陽平 志宇知 恵理子
薮内 江美 小笠原 幹 熊谷 朗子 中山 秀斗 山本 舞
芝吹 郁栄 白戸 優貴子 渡辺 真理 岸野 輝仁 漆原 早奈恵
山下 亨人        
        46名
 
2010年3月21日~4月18日 [水曜日:休館]